
テレビアニメで10年かかるポジションに、ここでは早くから関われる
アニメ業界の現場から、“描きたい”を追い続けてNOKIDへ
大学卒業後に大阪のアニメ制作会社に就職。動画マンとしてキャリアをスタートし、原画マンとして複数の商業アニメ作品を経験。その後、フリーランスとして独立しました。
NOKIDとの出会いは2023年11月頃。共通のクリエイターを介して紹介され、初めて参加した案件では、プロジェクトの中心に飛び込むようなかたちで関わりました。それ以降も継続してプロジェクトに参加し、気づけば1年半以上が経過。現在もさまざまな役割で関わり続けています。
広がり続ける表現のフィールド
もともとはNOKIDでは、イラストの仕事を想定していましたが、実際にはレイアウト、原画、動画、仕上げまで幅広く携わることに。近年はキャラクターデザインやプリプロ段階の演出補助など、上流工程に関わる機会も増えてきました。
常に大切にしているのは、「誰に向けてつくるのか」という視点。
テレビアニメでは視聴者のリアクションを強く意識し、NOKIDで扱う広告・CM案件ではクライアントの意図を汲み取り、最も伝わる形に整えていく。その違いを理解しながら、表現を組み立てることが自分のスタイルです。
1日の流れと“スイッチ”の入れ方。柔軟さと集中力の共存
出社日の多くは、午前中に資料のリサーチや構成整理などに時間を充て、午後から集中して作業に入るという流れ。夕方にはPMやディレクターに進捗確認を行い、必要があれば調整や修正を加える形で1日を締めくくります。
作業内容は日によって異なり、キャラデザインや絵コンテ、原画やレイアウトなど多岐にわたります。その時々に必要な役割を担い、全体最適を考えながら動けることにやりがいを感じています。
「テレビアニメでは10年かけて目指すポジションに、ここでは早い段階から関われる」 。NOKIDは成長と挑戦の幅を広げてくれる場所です。

CMとTVアニメ、求められるスタンスの違いを楽しむ
テレビアニメでは、演出・作監・原作者など役割ごとに明確な指示が下りるスタイル。一方でCMや広告案件では、「もう少しこういう方向性に」というような、“提案型”のやりとりが主になります。
どちらが優れているというわけではなく、求められるスタンスや思考の柔軟性が異なるのが面白い点です。
視聴者・クライアント・クリエイターの三者が同じ方向を向いて作る体制が整えば、より良い作品づくりができると感じています。
“情報を削る”ではなく、“足していく”アニメーションという発想
私が探求しているのは、乗算的な手法を用いた情報量の多いアニメーションです。
従来のアニメ制作では、情報を“削ることで洗練させる”アプローチが多く使われますが、それとは真逆の方向性で「足していくことで美しさを描く」ことに挑戦しています。
大学時代に見た、油絵のコマ撮り作品に感銘を受けたことが原体験。3D表現やテクスチャ付きのモデルを活かしながら、視覚的な密度を高めた新しいアニメーション表現を模索中です。
だからこそ、NOKIDのようなチャレンジできる現場は貴重だと感じています。
一緒に働きたいのは、「視野を持ち、導ける人」
理想とする仲間像は、「やるべきことをはっきり伝えられる人」。
制作に必要なスキルだけではなく、チームで“目線を揃えることができれば、自分の持ち場に集中しやすくなり、チーム全体の質も上がると思っています。
本音を出し合いながら、一緒により良いものをつくっていく。そうした“チームとしての強さ”が、これからのNOKIDの魅力になっていくはずです。